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2019.01.24更新

妊娠を見据えた体質改善、いつから取り組む?

からだづくりは日々の生活習慣と関わりがあります。基本的なことですが、食事、睡眠、運動、そしてストレスケアが大切です。けれども、子どもがほしいと思う前は、この基本的なことがおろそかになりがちです。妊活に限らず、病気を予防するためにも生活習慣を見直してみてはいかがでしょう。からだづくりで心がけておきたいことを、産婦人科専門医の俵史子先生に伺いました。

ほしいと思う前から知っておきたいコト

不妊治療は妊娠しやすいからだづくり(ベースアップ)とセットで行われますが、ほしいと思ってから体質改善に取り組んでもすぐに効果が表れるものではありません。日々の積み重ねですので、ある程度の時間がかかります。できれば10代の頃から、からだづくりに取り組みたいものです。

女性は体重が多すぎても少なすぎても妊娠しづらいことがわかっています。できるだけ早いうちから適正な体重の維持・コントロールを心がけましょう。そのためにも、バランスのよい食事と適度な運動が欠かせません。体を動かすことは、質のよい睡眠とストレス解消にもつながります。

生理が始まったら生活習慣の見直しを

妊娠しやすいからだづくりを意識するのは、早ければ早いに越したことはありません。というのは、初潮を迎える年齢、平均的には12~13歳になると女性ホルモンの分泌量が増えはじめ、妊娠して赤ちゃんを産むためのからだづくりが始まるからです。この時期に、偏った食事で栄養が不足したり、ダイエットをして痩せすぎたりしていると、生理不順になりやすい傾向があります。

また、日光を浴びない生活も良くありません。ほかにも、夜更かしで睡眠が不足気味になることや、学校生活や勉強などでストレスを感じるなど、現代の小中学生は大人と同じような生活環境にあるといっても過言ではありません。将来、赤ちゃんがほしいと思うときのために、初潮を迎えたら生活改善を意識したいもの。健康的な生活ができているか、親が気づいてケアしてあげたいですね。

10代は不足する栄養を補う、20代からは正しい知識を持つ

最近は10代での生理不順が多くなっています。小中学生の頃は特に偏食が多いため栄養のバランスがとれていないことや、体型を気にしての過度なダイエットによる栄養不足にも、生理不順の原因があることも少なくありません。太りすぎもよくありませんが、痩せすぎもよくありません。朝昼夜の1日3食、バランスのよい食事から栄養をとるようにしたいものです。

20代からすべきことは、正しい知識を持つことです。健康や妊活に関する情報はインターネット上にも山のようにあり、自分にとって何が正しいのかわかりません。商業的な情報ではなく、エビデンスに基づいた情報で判断しましょう。医療機関や薬局で医師や薬剤師、管理栄養士に聞いてみるのもいいでしょう。

自分のからだが次世代につながる

職場で責任のある仕事を任されていたり、家庭との両立をがんばっていたり、どうしても自分の健康管理は後まわしになってしまう女性は少なくないと思います。子どもをつくるのはまだ先だと考えている人も、いつか自分のからだが赤ちゃんを産む母体になることを思うと、今から健康的なからだづくりをしておこうという気持ちになりますよね。

妊娠中の喫煙、飲酒は胎児や乳児の発育、母乳分泌に影響を与えます。喫煙・受動喫煙は妊娠前の卵巣にも影響します。ホルモンバランスを崩したり、卵の老化が進んで、妊娠する確率が大きく下がります。飲酒は、妊娠したいと考え始めたらストップしたほうがいいでしょう。また、糖尿病や糖尿病予備軍は、胎児・生れてくる赤ちゃんにも影響があるので、妊娠・出産前に治療が必要です。日頃から、バランスのよい食事と運動を心がけて血糖値をコントロールしましょう。

健康的な生活をすることは、自分のためだけではなく、これから生れてくる子どもの成長や健康にも関わることを思うと、体質改善に取り組むモチベーションがアップするのではないでしょうか。

俵 史子 先生
俵IVFクリニック 院長
産婦人科専門医・生殖医療専門医
国立大学法人浜松医科大学臨床准教授、非常勤講師
国立大学法人浜松医科大学卒業、静岡・愛知県内の総合病院産婦人科に勤務。主に不妊治療に携わる。2007年に俵史子IVFクリニックを開院、2012年に専門性を高めた不妊治療専門クリニックを目指し医療法人 俵IVFクリニックを設立。日本産婦人科学会認定ヘルスケアアドバイザー、日本産婦人科学会産婦人科指導医として後世の育成にも力を入れている。学会発表、講演多数。
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