MENU
MENU
2020.04.16更新

ヘルスケアと妊活に、サプリメントを上手に活用

健康的なからだづくりに、バランスのよい食事は基本です。しかし、毎日の食事から必要な栄養素をバランスよく摂ることは難しいものです。足りない栄養素を補給するために活用したいのがサプリメントです。なかでも、葉酸は厚労省が妊娠する可能性のある女性に摂取を推奨している栄養素です。とはいえ、たくさんあるサプリメントの中から何を飲むかは悩みどころです。サプリメントの上手な活用法を、産婦人科専門医の俵史子先生に伺いました

妊活に大切な食事バランス

妊娠して赤ちゃんを育てるからだをつくる基本は食事です。1日3食をバランスよく摂りましょう。厚生労働省は「妊産婦食事バランスガイド」で、主食を中心にエネルギーをしっかりと、不足しがちなビタミン・ミネラルを副菜でたっぷりと、からだづくりの基礎となる主菜は適量を、牛乳・乳製品などの多様な食品を組み合わせてカルシウムを十分に摂ることを推奨しています。妊娠前、妊娠中、出産後の授乳期まで、母子に必要な栄養を摂取して、やせすぎず、太りすぎない適正な体重を維持しましょう。

厚生労働省・妊産婦のための食事バランスガイド
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3b02.pdf

足りない栄養素はサプリメントで補う

妊娠考える上で大切な代表的な栄養素は葉酸です。ビタミンB群の一つであり、胎児の健康な発育に寄与するために、厚生労働省は妊娠可能な年齢の女性に1日あたり400マイクログラムの葉酸を摂取することを推奨しています。0.4mgの葉酸は緑黄色野菜350gに相当します。ほうれん草に多く含まれていますが、加熱調理で失われやすいため、食事で必要量を賄う事は困難です。サプリメントなどの栄養補助食品で摂取することが勧められています。

葉酸は、妊娠前後や授乳期だけでなく、人の体に必要な栄養素です。ビタミン・ミネラルには、ふだんの生活で不足しがちで失われやすいものが多くあります。ビタミン・ミネラルを毎日しっかり摂るために、葉酸をはじめ、鉄、ビタミンD、ビタミンC、カルシウムなど、からだづくりに必要な栄養素がバランスよく配合されたマルチビタミンのサプリメントを併せて取ると良いでしょう。

サプリメントはエビデンスに基づいて選ぶ

世の中にはたくさんのサプリメント商品があって、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますね。情報もインターネットやテレビなどのメディアにあふれていて、何が正しいのかわからなくなります。そこで、判断基準となるのが医学的根拠です。研究、調査などから導き出された根拠に基づいたサプリメントを選ぶのが賢明です。医療機関、研究機関、製薬会社などが開示している情報をもとに、自分に必要な栄養を適切な量のサプリメントで摂取しましょう。不安や疑問があれば、医師や薬剤師に相談するといいでしょう。

サプリメントは追加するより切り替えて

栄養不足を補うために、複数の種類のサプリメントを同時に飲んでいる人も少なくないと思います。なかには成分や機能が重複しているものがあるかもしれません。サプリメントは食品なので一日何種類までという決まりはありませんが、栄養素の中には代謝されにくく、体内に長く留まるものもあります。一日の摂取量の目安を超えて服用することは避けたいものです。また、サプリメントの効果を安定的に得る為には、継続して飲むことが大切です。効果的かつ、経済的にも効率的良く栄養素を摂る方法には、一つに栄養素だけでなく、必要な栄養素にマルチビタミン・ミネラルのような基本成分を配合したサプリメントもあるので上手に活用することがおすすめです。

サプリメントは、楽しく続けることが大切

サプリメントの効果発現を期待するには、継続して飲み続ける必要もがあります。妊娠・授乳に関して特に重要な栄養素である葉酸は、妊娠可能な10代から飲み始めてもいいでしょう。毎日の食生活に意識を持ち、目的に併せて食事に加えてサプリメントを摂り入れましょう。ストレスなく、長く続けるためには、忘れずに楽しく飲める工夫も必要です。カレンダーや手帳にチェックしたり、気分が上がるようなサプリメントケースを使ったり、体調管理とあわせてサプリの飲み忘れもチェックできるアプリを活用してみるのもいいかもしれません。目標があるとモチベーションも高まります。「元気な赤ちゃんのため!」と思うと続けられそうですね。

俵 史子 先生
俵IVFクリニック 院長
産婦人科専門医・生殖医療専門医
国立大学法人浜松医科大学臨床准教授、非常勤講師
国立大学法人浜松医科大学卒業、静岡・愛知県内の総合病院産婦人科に勤務。主に不妊治療に携わる。2007年に俵史子IVFクリニックを開院、2012年に専門性を高めた不妊治療専門クリニックを目指し医療法人 俵IVFクリニックを設立。日本産婦人科学会認定ヘルスケアアドバイザー、日本産婦人科学会産婦人科指導医として後世の育成にも力を入れている。学会発表、講演多数。
——— Keyword ———キーワード