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女性ホルモンを知ってバランス改善、セルフメディケーションでできること ~生活改善編~

女性の美しさと健康に関わる女性ホルモンは、卵巣で分泌され、妊娠・出産にも深く関わる重要なホルモンです。女性ホルモンのバランスの乱れは、自律神経のバランスの乱れと相関関係があります。女性特有の重大なトラブルになる前に、日常生活の中で女性ホルモンのバランスの乱れを防ぐためにできることを、産婦人科専門医の俵史子先生に伺いました。

自律神経と女性ホルモンの深い関係

自律神経は、自分の意志とは無関係に自律して各臓器の働きをコントロールしている神経です。たとえば、脈拍、呼吸、発汗、体温、血圧、ホルモン分泌などが、自律神経によって調整されています。自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立っています。交感神経は活動的な働き、副交感神経はリラックスする働きがあり、お互いに協調しながら臓器の働きを調整しています。そのバランスが崩れると、からだにさまざまな不調が現れます。自律神経を司っている脳の視床下部は、女性ホルモン分泌の司令塔でもあるため、女性ホルモンのバランスの変動に自律神経の乱れが作用して、生理不順、生理前症候群(PMS)などの症状をより深刻にする可能性があります。とくに、女性ホルモンの分泌が減少する更年期は、自律神経失調症のような症状が起りやすくなります。

ストレスや不規則な生活は注意信号

自律神経のバランスを崩す原因はさまざまありますが、精神的なストレス、からだの疲れ、不規則な生活など、日常生活の中に潜んでいることが多いかもしれません。女性ホルモンの分泌にも影響するため、妊娠を望むならば日常生活から見直して、対策をとることが必要かもしれません。ストレスをためない、栄養バランスのとれた健康的な食事をとる、十分な睡眠をとる、適度な運動をするなどの生活改善が、女性ホルモンのバランスを整えることに繋がります。当院では、体質改善外来、メンタルヘルス外来、漢方外来などでも、妊娠しやすいからだづくりをサポートしています。

リラックスタイムを取り入れて一日をリセット

自律神経は体内時計でコントロールされ、日中は交感神経が優位に働いて活動的になり、夜になると副交感神経が優位に働いてリラックス状態になります。しかし、現代の生活では、その切り替えがうまくいかず、交感神経が高ぶりがちです。睡眠不足が続くと自律神経はバランスを乱し、心身の不調のスパイラルに陥る可能性があります。寝る前に、ぬるめのお風呂にゆっくり入る、軽いストレッチやヨガ、アロマテラピーや音楽を取り入れるなど、気分転換やリラックス法を取り入れてみてはいかがでしょう。

若い女性に不足している栄養素とは?

栄養面では、とくに若い女性にビタミンDの不足が指摘されています。ビタミンDは日光を浴びることで作られます。食事では魚介類に多く含まれています。しかし、最近は紫外線対策が当たり前になり、食生活の変化で魚をあまり食べなくなったことがビタミンD不足を招いていると考えられています。

自分に適したセルフケアも医師に相談

女性ホルモンのバランスの乱れは、日頃から自分のからだと向き合い、不調を感じる原因がある程度わっていれば、食事・睡眠・運動などの習慣を見直し、生活のリズムを整え、ストレス解消などのセルフケアで改善することができます。しかし、自分ではどうしていいかわからないとき、あるいはセルフケアで改善がみられないときは、迷わず婦人科医を受診することがおすすめです。生理は女性ホルモンのバロメーターです。いつもとくらべて、生理周期が早い・遅い、経血量が多い・少ない、月経の期間が長い・短いなど、変化に気づいたら早めに受診を。卵巣や子宮の疾病の早期発見にも繋がります。

俵 史子 先生
俵IVFクリニック 院長
産婦人科専門医・生殖医療専門医
国立大学法人浜松医科大学臨床准教授、非常勤講師
国立大学法人浜松医科大学卒業、静岡・愛知県内の総合病院産婦人科に勤務。主に不妊治療に携わる。2007年に俵史子IVFクリニックを開院、2012年に専門性を高めた不妊治療専門クリニックを目指し医療法人 俵IVFクリニックを設立。日本産婦人科学会認定ヘルスケアアドバイザー、日本産婦人科学会産婦人科指導医として後世の育成にも力を入れている。学会発表、講演多数。
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