MENU
MENU

セルフメディケーション税制はどれだけおトク? 確定申告前にシミュレーションしてみよう!

セルフメディケーション税制を活用すると、実際にどれくらい所得税がおトクになるのでしょうか? 日本一般用医薬品連合会のシミュレーターを使って、控除額を計算してみましょう。

セルフメディケーション税制とは?

薬局やドラッグストアで買うことのできる特定の市販薬を購入した際に、所得控除を受けられるようにした税制です。セルフメディケーション税制対象の医療用成分が配合された市販薬は、「スイッチOTC医薬品」とも呼ばれており、これは、医師の処方箋が必要だった従来のもののなかから、処方箋がなくても、薬局で購入できるようになった医薬品です。

セルフメディケーション税制は、会社の健康診断や自治体のメタボ検診などできちんと健康診断を受けている人であれば誰でも申請できるおトクな控除になっています。

従来の医療費控除では申請は自己負担した医療費の1年間の合計が10万円を超えなければならなかったのですが、セルフメディケーション税制では、市販薬の購入が、家族の分も含めて年間で12,000円以上超えていれば確定申告をすることで、所得控除が受けられるようになっています。

セルフメディケーション税制を活用するには確定申告が必要

セルフメディケーション税制は、医療費控除と同じように確定申告をすることで税金が戻ってくる制度です。

例えば、2019年1月から12月までにセルフメディケーション税制対象の医薬品の購入金額が1万2千円を超える場合は、2020年1月に確定申告ができます。その年にきちんと健康診断を受けていることが条件になります。

申請をすると、所得税の一部が戻ってきて、翌年度の住民税の負担が軽減されます。

確定申告をするには、国税庁のウェブサイトに確定申告書作成コーナーがあるのでそれを利用するとよいでしょう。金額などを入力すれば、自動的に控除額や税金の還付額が計算できます。

ちなみに、セルフメディケーション税制は、医療費が年間で10万円以上かかった時に申請できる医療費控除制度とは同時に利用できません。高額な歯の治療などをしたなどで医療費が10万円以上かかり、尚且つセルフメディケーション税制対象の医薬品を1万2千円以上購入した場合は、どちらの控除を利用するのかを、自分で選ぶ必要があります。

セルフメディケーション税制対象の薬例

対象になるのは、「スイッチOTC医薬品」です。スイッチOTC対象の商品かどうかは、その薬の有効成分で決められています。胃腸薬、風邪薬、花粉症用の薬などがあります。また、飲み薬だけでなく、肩こり用の塗り薬や湿布なども指定されています。

厚生労働省のHPには、対象となる医薬品(2019年7月30日現在で1,744品目)が紹介されています。

見分けるポイントとしては、パッケージに下記のような共通認識マークが入っている場合が多いです。

また、購入後のレシートには、スイッチOTC医薬品であることがわかるようなマークがついています。

どれくらいおトクかシミュレーション

では、実際に申請をするとどれくらいおトクになるのでしょうか。日本一般用医薬品連合会のホームページにあるシミュレーターを使って計算してみましょう。

例えば、課税所得額が400万円で5万円のセルフメディケーション税制対象医薬品を購入したとします。

控除額:
5万円(対象医薬品の購入額)− 12,000円(下限額)=38,000円(控除額)
38,000円が課税所得学から控除される金額です。

減税額:
38,000円(控除額)× 20%(所得税率) = 7,600円
38,000円(控除額)× 10%(個人住民税率) = 3,800円

所得税と住民税合計で、11,400円の減税効果があります。

※引用:日本一般用医療薬品連合会

セルフメディケーション税制は、まずはレシートをとっておくことから

確定申告でセルフメディケーション税制を利用する際には、1年間分の購入分をまとめて手続きすることになりますが、申告した対象医薬品のレシートや領収書は5年間保管しておく必要があります。誤って捨てたり、無くしたりしないように注意しておきましょう。

また、セルフメディケーション税制を受けるには、特定健康診査、予防接種、定期健康診断、健康診査、がん検診などで健康の維持増進や病気の予防に取り組んでいることが条件になります。これらの検査の領収証や結果表も必要になるので、保管しておきましょう。